パワーレンジャー

 東映戦隊シリーズのアメリカ輸出版「パワーレンジャー」の映画化。だけどメジャー系映画会社は製作にも配給にも絡んでいないようだ。なので、いろいろ足らないところが見えるのもなんか戦隊シリーズっぽい。

 「パワーレンジャー」に改変する際に、5人の編成について人種的な配慮をしたということだが、この映画版も人人種バランスを継承している。白人男性、白人女性、黒人男性、ヒスパニック系女性、中国系男性である。おまけに各人が学校生活やら家庭になんらかの問題を抱えており、前半はその関係の描写が多い。白人男性はアメフトのヒーローだったが転落しており、白人女性はチアリーダーだったが仲間から疎外されている。スクールカースト最上位から転落した白人とマイノリティの組合せは意味深である。

 彼らの仲間の絆ができて初めて変身できるという設定が加わり、変身は最後の1回だけ。トランプ政権を意識した訳はないと思うが、図らずも現在のアメリカを反映するような映画になってしまった。

 戦隊ものとしてみればこういうテーマは余計であり、フラストレーションがたまる。

 なお、適役のリタは、オリジナルの日本版では曽我町子が演じたパンドーラであり、ここまで精神が受け継がれているというのは感慨深い。

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